ひといちばい敏感な子ども(HSC)の育児

こんにちは、まるりです。

突然ですが、「うちの子は、健康だし、大抵は問題ないけれど、何か……、他の子と違う」と感じる時はないでしょうか?

おじいちゃんやおばあちゃん、ママ友からは
「そう?普通じゃない?子どもってそんなものだよ」と言われたりするけれど、
ママやパパだけが、「あれ?」と思う感じです。

(反対に、ママとパパは普通だと思っていたけれど、ふと第三者の人間から、
「これって普通じゃないですね」と言われてしまうケースもあるかもしれません

もうすぐ4歳になる息子の場合は正にそうです。

の子が喜ぶようなお祭りや遊園地を、なぜか極端に怖がったり、
幼稚園などの新しい環境に慣れるまで人一倍時間がかかったり、

幼稚園の発表会で一人だけ泣いてステージに立てなかったり、
特定の食べ物だけを毎日食べたがったり、
寝る前にちょっと驚くくらい不機嫌になったり、または走り回ったり、
頻繁に「怖い夢を見た」と言って泣いたり。

一つ一つは些細な事です。

未就園児のうちは、「まあ、子どもだから、そんな事もあるよね」と思っていましたが、幼稚園という集団になると、息子と他の子の違いが目立つことが度々、有りました。

でも、言語や運動の発達も普通の範囲内だし、
思い切って幼稚園の先生に相談しても、「早生まれだし、これから慣れてくると思います。元気ですし、問題ありませんよ!」との事でした。

でも母親として感じる、この違和感は何なのだろう……?
「人一倍、手のかかる子」と言えばそれまでだけど、何か理由があるのでは?

そんな私の疑問に、ある臨床心理士の先生が答えてくれました。

「息子さんはHSC、The Highly Sensitive Child かもしれません」

ハイリー センシティブ チャイルド。
それは何でしょうか?

今回は私なりに調べた事を下記にご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。

HSC (The Highly Sensitive Child)とは

HSC(The Highly Sensitive Child)とは、
アメリカで臨床に携わるエレイン・N.アーロン氏による言葉で、
子どもの15~20%に見られる、生まれつき人一倍敏感な気質を持つ子どもの事です。

「人一倍敏感な気質を持つ大人」を指すときは、
「HSP(The Highly Sensitive Person)」という言葉が用いられます。

「HSC」と「HSP」は、これまで「怖がり」「内向的」「引っ込み思案」
などと表現されてきた特性について、
もっと正確に、新しい角度でとらえられるようにと考案された言葉です。

注意しなければならないのは、

・HSC(人一倍敏感な子ども)は、臆病や不安になったりしがちだけれど、
 生まれつきなのは敏感さであって、臆病や怖がりは生まれつきではない
・HSC(人一倍敏感な子ども)の特性に合った育て方がある
・HSC(人一倍敏感な子ども)の敏感さが長所になるか、短所になるかは、育て方で決まる

と言った点が研究者たちから指摘されている事です。

「この子は怖がりだから」と決めつけたり、「この子は他の子や親と違っていて、私には理解できないから」と閉め出してはいけません。

「子どもの特性に合った育て方をすれば、HSCの子どもを育てる事はとても幸せな体験になる」、と博士は指摘しています。

HSCかどうかを知るためには

HSCの子どもでも、一人ひとり個性は違います。
一人で遊ぶことが好きな子もいれば、
大勢で遊ぶ事が好きな外交的な子もいます。
わがままな子もいれば、聞き分けが良すぎるほどの子もいます。
勉強が好きな子もいれば、嫌いな子もいます。

共通しているのは、「敏感な気質」というだけなのです。

ご自身のお子さんがHSCかどうかを知るためには、下記のチェックリストに
感じたままに答えてみてください。

HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト

(エレイン・N・アーロン 著 明橋大二 訳
「The Highly Sensitive Child ひといちばい敏感な子」より)

1.すぐにびっくりする  (はい・いいえ)
2.服の布地がチクチクしたり、
靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる (はい・いいえ)
3.驚かされるのは苦手である (はい・いいえ)
4.しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある  (はい・いいえ)
5.親の心を読む  (はい・いいえ)
6.年齢の割りに難しい言葉を使う (はい・いいえ)
7.いつもと違う臭いに気づく  (はい・いいえ)
8.ユーモアのセンスがある (はい・いいえ)
9.直感力に優れている (はい・いいえ)
10.興奮したあとはなかなか寝付けない (はい・いいえ)
11.大きな変化にうまく適応できない (はい・いいえ)
12.たくさんのことを質問する (はい・いいえ)
13.服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる (はい・いいえ)
14.完璧主義である (はい・いいえ)
15.誰かがつらい思いをしていることに気づく (はい・いいえ)
16.静かに遊ぶのを好む (はい・いいえ)
17.考えさせられる深い質問をする (はい・いいえ)
18.痛みに敏感である (はい・いいえ)
19.うるさい場所を嫌がる (はい・いいえ)
20.細かいこと 
(物の移動、人の外見の変化など)に気づく (はい・いいえ)
21.石橋をたたいて渡る (はい・いいえ)
22.人前で発表する時には、知っている人だけのほうがうまくいく (はい・いいえ)
23.物事を深く考える (はい・いいえ)

お疲れさまでした。いかがでしたか?

上記チェックリストに、13個以上に「はい」なら、おそらくHSCだそうです。
しかし、例え「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に強ければ、お子さんは
HSCの可能性が有ります。

私が息子について直感的に答えてみたところ、

「はい」が17個、
「いいえ」が6個 でした。

息子は確実にHSCであると考えて良さそうです。

むしろ、「大半の子どもたちは、これらの項目に当てはまらない方が多いのか」と驚きました。

 HSC(人一倍敏感な子ども)を育てていくには

息子がHSCだと分かり、「やっぱりそうだったか!」と思いながらも、母親として複雑な思いを抱きました。

HSCは全体の子どものうちの、15~20%に当てはまると、アーロン博士の著書には有りました。つまり5人に1人です。

言い換えれば、5人に4人は敏感さにおいて息子とは違う気質を持っており、息子は確実に少数派だという事です。

HSCを育てるうえでの不安

私は息子が2歳頃から、他の子どもたちの違いに疑問をもちながら育児をしてしてきたので、よく下記のように考えて不安になっていました。

「どうして、他の子と同じように、幼稚園を楽しんでくれないのだろう。
どうして、他の子と同じように、母親から離れて一人で行事に参加できないのだろう。
どうして、他の子と違って、こんなに喜怒哀楽が激しいのだろう。
どうして、他の子と違って、叱られた時にこんなに傷つきやすいのだろう」

日本人としての考えなのか、「他の子と同じように出来る事が良い事」だという意識が
自覚はないながらも有ったようです。

また、第三者からの育児のアドバイスに戸惑う事がありました。

「おばあちゃんは、あまり我儘を聞いてはいけないと言うけれど、これは本当に我儘なのだろうか」
「トイレトレーニングは、思い切っていきなり布パンツを履かせてみてとプレスクールの先生は言っているけれど、それは本当にこの子に合ったやり方なのだろうか」

といった事です。

世の中の多数派は「敏感ではない子どもたち」であり、「敏感ではない子どもたち向けのセオリー」は、私の息子に通用しない事が度々有りました。

現在、息子は理解のある幼稚園に楽しく通っていますが、いずれ小学校に通うことへの不安もあります。

幼稚園という「ケア」の場から学校という「エデュケーション」の場に移ったとき、「えっ、そんなことで?」という事で学校を拒絶するようになるかもしれません。

他とは違う子の親になるなら、他とは違う親に

「他とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟ななくてはなりません」

これは、エレイン・N・アーロン博士の言葉です。彼女自身もHSCのお子さんをお持ちで、この言葉を座右の銘としながら、育児をしてきたそうです。

子どもに「他の子と同じであって欲しい」と望むことは、「他の親と同じことをすればうまくいく、そんな育児をしたい」という願望の裏返しだと指摘しているのかもしれません。

「普通、こうすればオムツは外れるはず」、「普通、びしっと叱れば、子どもは言う事を聞くはず」、「普通、みんな学校へ行くはず」といった安易な考えで育児を進めるべきではなく、一回一回、立ち止まって、「このやり方は私の子どもにとって最適のやり方なのか」と考えなければなりません

HSCの子どもの特性、
何より自分の子どもの特性について、よく知るためには

私は子どもを出来る限りよく観察しても、答えが出ない時が多々あります。子どもが人一倍、敏感な子どもであるという事さえ、3歳8か月頃になるまで気が付きませんでした。

やんちゃで外交的、かつ衝動的だという性格でもあったので、敏感さ、繊細さの方はたまに目についても、気に留めていませんでした

そうした経緯から、私は自分の感覚だけで育児をするには不十分だと考えていて、下記のようなアプローチで、色んな情報を得たいと思っています。

①HSCについての書籍

私が相談した臨床心理士さんは、下記の二冊を勧めてくれました。

「The Highly Sensitive Child  ひといちばい敏感な子」
エレイン・N・アーロン 著
明橋 大二 訳

分量があり、HSCの子どもについて様々なパターンで具体的に書いてあります
HSCの子どもを育てた方の「成功例」が数多く記載されていて、とても励まされる内容です。

私の場合は自分自身もハイリーセンシティブなので、「親もハイリーセンシティブである場合の注意点」という章がとても参考になりました。

HSCの育児を幸せな体験にするためのヒントが満載ですので、全てのHSCのお子さんをもつ親に読んでもらいたいと強く思います。

「子どもの敏感さに困ったら読む本」
長沼 睦雄

精神科医である著書による書籍ですので、敏感さのために心が弱ってしまった子どもについて
多く記載されています。
深く悩んでいるお母さんやお子さんに寄り添う内容となっています。

また、臨床心理士の先生から勧められたものではありませんが、下記の本も息子を育てるうえで欠かせないと思っています。

「0~3歳のこれで安心 子育てハッピーアドバイス」
「3~6歳のこれで安心 子育てハッピーアドバイス」
明橋 大二

ハイリーセンシティブである私自身が、子どものときに厳しくしつけられて悲しかったばかりか、生きていくうえで辛いと感じることにもつながった、という経験があるので、こちらの本はとても参考になりました。
本来ならば、「叩かれたって私は全然気にしなかったよ~すぐ忘れるし。って言うか、子どもってそれくらいしないと分からないよね?」「必要なときは叩くけれど、そのあとはちゃんと謝ります」というようなママさんにこそ、読んでもらいたい本です。

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