ルイスポールセンのPH5とPHスノーボールは暗い?おかしい?邪魔?失敗しないための注意点と対策

こんにちは、まるりです!
北欧照明の中でも特に有名な、PH5とPH Snowball(スノーボール)を、マンションのダイニングとリビングに取り付けました。
結果として、とても満足していますが、取り付ける前は色んな懸念点が有りました。

PH5とPHスノーボールって、ひとつひとつはお洒落だけど、同じ部屋に両方吊るすとおかしくないかな?

ルイスポールセンの照明って、暗くないかな?

ペンダントランプって、邪魔じゃないかな?
結論としては、「我が家は取り付けて正解だった」と思いますが、同じように迷う方がいるのではないかと思ったので、今回、我が家の事例をご紹介させて頂きたいと思います。
Contents
PH5とスノーボールでは、バランスが悪い?
我が家はダイニングとリビングが同じ部屋なので、PH5とスノーボールを並んで吊るすことになります。
口コミを調べると、こんな意見が有りました。
ダイニングにPH5、リビングにスノーボールは、デコラティブ(装飾的)すぎるので、バランスが悪い。片方を装飾的にするなら、もう片方をシンプルにするなど、バランスをとった方がいい。
近すぎると、PH5とPH スノーボールは、お互いに存在感を消してしまう。
確かに、シンプルなシーリングライトに比べて、どちらも存在感が大きい照明です。
あまり近くに取り付けてしまうと、大きいペンダントライトが間近に二つ吊り下がり、圧迫感がありそうです。
バランス良いインテリアにするための対策
購入する前に、取り付けた様子をシミュレーションすることをお勧めします。
シミュレーションを見て、バランスが悪いと感じた場合は、コードハンガーやダクトレールで位置の微調整が可能です。
事前にARアプリやインテリアシミュレーターで見てみることで、何m離せば、バランス良いと感じるか、購入前に自分や家族の目で確認することが出来ます。
ルイスポールセンのアプリでシミュレーションする
ルイスポールセンのアプリで、下記の4種類の照明の3Dモデルを見ることが出来ます。
- PH5
- PH5 mini
- PH Snowball(スノーボール)
- PH Artichoke(アーティチョーク)

既に住んでいる家だったら、かなり分かりやすくイメージすることが出来ます
このアプリを起動して自分の部屋を写すと、ルイスポールセンの照明が現れます。
下の画像は、実際の我が家なのですが、スノーボールだけがバーチャルモデルです。
画像の保存機能などはないので、スクリーンショットで保存しています。
バーチャルモデルのスノーボールを移動させ、実際のスノーボールを写すと、このようになります。

バーチャルモデル画像と、実際の画像とが、かなりよく似ています
更に遊んでみました。
例えばスノーボールがアーティチョークだったら、こんな感じになります。
我が家のダイニングはPH5ですが、もしスノーボールだったらこんな感じになります。
このアプリの欠点としては、操作にコツがいることです。
アプリを起動すると、変な位置に3Dモデルが現れます。それを指でドラッグして好きな位置まで移動させます。
その時、なかなか思う場所に動かせなかったり、せっかく良い位置に置いても、だんだん、ずれていってしまったりします。

コツとしては、ぎゅーっと押さえつけないで、軽く触れて、すーっとドラッグすると、うまくいきます
特に大きさを間違えてしまうと、イメージがかなり変わってしまうので、注意が必要です。
スノーボールは幅40㎝、PH5は幅50㎝ということを念頭において、現在取り付けている照明などと比較して大きさを調整してみると、実際に近いシミュレーションをすることが出来ます。
インテリアシミュレーターでシミュレーションする
インテリアショップによっては、誰でも利用できるシミュレーターがあります。
ショップで取り扱いのある家具をサンプルデータとして用意してあり、簡単にシミュレーションすることが出来ます。

引っ越し前の家についてシミュレーションするのに便利です
私はPH5とPHスノーボールの取り扱いがある、「SEMPRE(センプレ)」のシミュレーターを使いました。
「SEMPRE Interior 3D Simulator」
(画像はセンプレの公式HPよりお借りしました)
WEBブラウザ用と、iPad専用アプリがあります。
https://www.sempre.jp/brand/3Dsimulator/
私はWEBブラウザ用のシミュレーターを使いました。
私と夫はこのシミュレーターで、「一つの部屋にPH5とスノーボールを取り付けても、大丈夫!バランス良いと、私たちは思う!」と確認して、購入を決断しました。
実際の部屋の画像がこちらです。
照明二つの配置については、シミュレーションに結構、近いのではないかと思います。
我が家の場合は、マンションのリビング照明を取り付ける位置のまま取り付けると、PH5とスノーボールが近すぎました。
また、リビング空間の中心からもずれていました。
シミュレーション通り、ダクトレールで調節し、リビング空間の中心に移動してあります。

我が家のPH5とPHスノーボールは、約3.5m離しています
実物を見に行く
写真で見るより、実物を見る方が、照明のボリューム感をよりイメージしやすくなります。
ルイスポールセンを取り扱っているインテリアショップや、六本木のショール-ムで、ぜひ実物をご覧ください。
実物を見て、実際に数メートル離れて見てみたり、一緒に置いてあるテーブルやソファの大きさも確認してみると、インテリアのバランスが想像つきやすくなります。
ルイスポールセンのペンダントライトは、暗い?
ルイスポールセンのペンダントライトは、暗いのでしょうか。
実際にルイスポールセンの照明で生活している私が、語弊を恐れずに、答えます。

はい、多くの日本人が、暗いと感じるはずです
理由は、下記の3つです。
- 光量が少ない
- 光の色がオレンジ色
- 配光が下向き(PH5)
光量が少ない
現在、照明の主流はLED照明ですね。
LED照明には、日本照明工業協会によって、明るさの基準が決められています。
単位は、㏐(ルーメン)です。
(画像は、パナソニックの公式HPよりお借りしました)
我が家のリビング・ダイニングは、約15.5畳ですので、上の表で14畳という少し小さめの畳数で見たとしても、「5100㏐以上6100lm未満」が基準の明るさす。
それに対し、我が家のPH5とスノーボールのLED電球の光量は、合計で3060lmしか有りません。

基準の約半分の明るさしか有りません。
ルイスポールセンのLED電球について
PH5の適合LED電球は、1520㏐(100W相当)です。
スノーボールは、本来は200Wの白熱電球ですが、200W相当でスノーボールに適したLED電球がまだ普及していません。
そのため、我が家はPH5と同じ1520㏐のLED電球を使用しています。
電気代などは節約になりますが、明るさは半減しています。
150W相当や、200W相当のLED電球が普及したら、交換したいです。
ルイスポールセンの照明に使われる電球
光が全方向に広がるタイプです。
(例)
【LDA13LGZ100ESW パナソニック】 12.9W(Ra84) 白熱100W相当
【LDA12L-G/100/S-A 三菱】 12.3W(Ra83) 白熱100W相当
【LDA14L-G/100W 東芝】 14.3W(Ra80) 白熱100W相当

基準に従った明るい照明に慣れた日本人にとって、ルイスポールセンの光量はどうしても暗いです
光量が少ない点への対策
光量が少ない点への対策は、現状では照明を増やすしかありません。
(将来、150W、200W相当の電球がもっと普及したら、「より明るい電球に変える」という選択肢が増えます)
ダウンライトで光量を増やす
照明設置について自由が利く場合は、ダウンライトを増やす事が、一般的には最も適した解決方法です。
メリットとしては、下記の点があげられます。
・ダウンライトはインテリアの邪魔をしないので、ルイスポールセンの照明デザインを引き立ててくれる
・小さい子どもがいる家庭でも邪魔にならない
・地震で揺れることがなく、安全な照明
・バランスよく配置された複数のダウンライトは、部屋を均一に明るくしてくれる
ダウンライトを併用すると、日本人好みの、部屋のすみずみまでまんべんなく明るい空間にすることが出来ます。
その代わり、北欧らしい「明暗のリズムがある、奥行きのある明かり」にはなりません。

「部屋のすみずみまでまんべんなく明るい空間」か、「明暗のリズムがある、奥行きのある明かりの空間」か、どちらの空間を目指すかは、好みの問題です
ダクトレールとスポットライトで光量を増やす
我が家はダウンライトを追加することが出来なかったので、この方法で光量を足しました。
コイズミで見つけた、丸いスポットライトを2つ取り付けています。
メリットとしては、下記の点が挙げられます
・小さい子どもがいても、邪魔にならない
・地震で揺れることがない
・気が変わったときに、取り外すことが出来る
我が家のスポットライトは、1つの光量が585lmなので、リビング・ダイニングの光量は、合計4210lmになりました。
これでもまだ、14畳の規定の明るさである、「5100㏐以上6100lm未満」に達していません。
暗いようなら、フロアランプなどを買い足そうと考えていましたが、実際に生活してみたところ、意外にも不便ではなかったので、今のところ買い足していません。

私にとっては、落ち着いたリラックスできる明るさでした
フロアランプやテーブルランプで光量を増やす
生活しながら明かりが必要だと感じた場所に、フロアランプやテーブルランプなどの照明を足していく方法です。
北欧ではこの方法が伝統的です。
(画像はデンマークのルイスポールセン社員の家。「北欧 暮らしの道具店」の公式HPよりお借りしました)
各照明には、下記のように細かな役割があります。
・ソファの両脇に、一つずつ照明を置く(座る人の手元を照らすため)
・部屋の隅に照明を一つ置く(空間に奥行きを持たせるため)
・飾り棚の上に照明を一つ置く(飾り棚の上のインテリアを照らすため)
北欧の心地良い灯りについては、ぜひこちらをご覧ください。
「北欧暮らしの道具店 HP」
【北欧に学ぶ、冬の灯り】前編:「すべてを照らさなくていい」照明選び、3つのポイント
例えばペンダントランプを取り付けて見て、暗いと感じた場合は、具体的に「どこの照明が足りていないのか」を明確にします。
「ソファで本を読むとき、本が読みづらい」と思うなら、ソファの横にテーブルランプやフロアランプを置く、というやり方です。
「せっかくの北欧ポスターが、夜は暗くて見えにくい」と思うなら、ポスターを照らすための照明を置きます。
この方法だと、北欧らしい、光と影のグラデーションのあるインテリアを楽しむことが出来ます。
デメリットとしては、下記の点が挙げられます。
・日本人の好きな、均一で部屋のすみずみまで明るい光ではない
・一つ一つ照明を買い足すので、お金がかかる

いつか、子どもが落ち着いて、お金に余裕があったら、スポットライトを外して、フロアランプかテーブルランプを買い足したいです
光の色が、オレンジ色
欧米の人たちは、ろうそくの明かりや白熱電球のようなオレンジ色の明かりを好みます。
そのため、ルイスポールセンの照明は全て、オレンジ色の明かりであることが前提です。
しかし日本人の中には、オレンジ色の明かりだと見えにくい、真っ白な明かりが心地良い、と感じる人がたくさんいます。
そのため、ダウンライトなどで光量を十分に補ったとしても、「オレンジ色の光は暗い」と感じる人もいるかと思います。

これは個人の感覚だから、どちらが良いも悪いもありません。家族間では、お互いの感覚を尊重し合うしかありません
光の色が、オレンジ色である点への対策
電球を、好きな色合いの電球へ変えることで、この点は解決できます。
以前は白熱電球のオレンジ色の光か、蛍光灯の青白い光の2択しかありませんでした。
現在は、オレンジ色と白い色の間の、様々な色合いのLED電球が普及しています。
ぜひ、好みの色合いの電球を見つけてみてください。
ルイス・ポールセン公式HPには、PHランプシリーズのデザイナーであるポール・ヘニングセンの、下記の言葉が載っていました。
クリスマスライトであろうが金属フィラメントの100W電球であろうが、どんな光源も使用できる PH ランプをデザインした。(ただし蛍光管だけは、今の形では長すぎて入らない!)

ヘニングセンさんもそう言っているし、入るならどんな光源でも良さそうです
色温度(光の色の度合い)
光の色を表すための度合いを色温度といい、単位はK(ケルビン)です。
暖色系の色みである、白熱電球やろうそくの灯りは約3000Kです。
自然光は約5000K、蛍光ランプの中でも青白い光は約6500Kです。
我が家が使用しているLED電球は2700Kなので、白熱電球やろうそくのような暖色系の灯りです。
電球を探すときは、色温度を参考に探すと分かりやすいです。
ひとつの部屋で別々の色温度の電球を使い分けると、ちぐはぐな光になってしまいます。
キッチン・ダイニング・リビングなど、つながった空間の電球は、同じ色温度で揃えると、モデルルームのように統一感のあるインテリアになります。
配光が下向き(PH5)
PH5は、殆どの光が下向きに放出され、天井側を照らす光が少ないデザインになっています。
PH5の上部に手をかざすと、陰になっていることが分かります。
光が下に集中して、食卓は明るく照らされるので、料理はきれいに見えますし、本も読みやすいです。
しかし、天井を照らさないので、人によっては「天井が暗く、圧迫感を感じる」ということが有ります。
配光が下向きであることへの対策
ダウンライトやスポットライトで補うと、天井を明るくすることが出来ます。
また、PH5以外の、別のルイスポールセンの照明を検討しても良いと思います。
ルイスポールセンには、スノーボールのように、全方向に光を出すペンダントランプも多くあります。
スノーボールは、横でも上でも、どこに手をかざしても陰になりません。
天井も照らしてくれます。
全方向に光を出すルイスポールセンの照明については、下記の記事をご覧ください。

リビング向きと書いていますが、PH5のように天井が暗くなる照明が苦手な方は、ダイニングへの設置も向いています。
ペンダントランプは邪魔?
PH5の口コミでは、下記のものをよく見ます。
ふとしたときに頭をぶつけてしまう
ルイスポールセンは、ランプの下土師がテーブル上60㎝になるように取り付けることを推奨しているけれど、それではとても邪魔に感じる
また、リビングにペンダントランプを付けているというインテリアショップの店員さんから、下記のことを聞きました。
うっかり頭をぶつけてしまって、ペンダントランプを割ってしまった

邪魔なだけではなく、壊してしまう可能性がある、となると心配です
ペンダントランプが邪魔にならないための対策
コードリールで高さを調整する
コードを最初から短く切って、高い位置に取り付けてしまうと、その後、低い位置に変更することが出来ません。
最初はコードを長めに残しておき、コードリールで微調整することをお勧めします。
我が家のPH5は、最初はテーブル上80㎝に設置しました。
慣れるにつれて、少しずつ下げていき、現在はテーブル上60㎝に設置しています。
家族は位置が変わっていったことに気が付かなかったので、慣れて行ったようです。

スノーボールは2.6㎏、PH5は1.9㎏なので、耐荷重に注意してコードリールを選ぶ必要があります
ペンダントランプの下に、テーブルなどを置く
PH5を付けるときは、ダイニングテーブルの真ん中に吊り下がるように付けると、頭をぶつけにくくなります。
光もテーブルの真ん中を中心に、綺麗に照らしてくれます。
リビングにペンダントランプを付ける場合は、ペンダントランプの下にコーヒーテーブルや子どもが遊ぶためのキッズテーブルなどを置くと、ペンダントランプの周りを自然に避けて生活できます。
我が家のスノーボールは、下端が床上150㎝で、下に子どもが遊ぶための折りたたみテーブルを置いています。
このテーブルをどかすと、夫が何度もぶつかりそうになっていました。
ソファに座ってテレビを見るとき、視界が遮られないくらいの高さになっています。
子どもの身長がもっと伸びて、邪魔そうだったら、コードリールでもう少し高い位置に変えるつもりです。
PH5とスノーボールを取り付けた結果
結果①
デザインとしての意味では、事前にシミュレーションした通りで、とても満足しています。
私と夫の好みの、ナチュラルなインテリアになりました。
結果②
明るさの点では、スポットライトを足したので、不便はなく快適です。
今後、壁紙やポスターを照らすテーブルランプなどを買い足し、より奥行きのあるインテリアにしたいです。
結果③
「邪魔かもしれない」という点については、PH5は暮らすうちに慣れていきました。
スノーボールについては、ローテーブルを置いて、気をつけて生活しています。
結果④
今回の記事は失敗しないための注意点ばかり書きました。
しかし、「グレアフリーの心地よい光」や「デザイン性への満足度」は、購入前の期待以上で、生活の質がとても上がったように思います。
例えば、夕方や雨の日に、薄暗い中でPH5だけ点灯したときは、キャンドルを着けたような雰囲気になり、とても安らぎます。

PH5とスノーボールを照明にした暮らしに、とても満足しています
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