HSCの子育てが難しいと思っている人に、おすすめの本

こんにちは、まるりです。

現在6歳の息子の子育て中です。

息子が2歳の時、子育てで悩んでいたときに、臨床心理士の先生から、「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉を教えて頂きました。

HSCについて勉強し、色々な本を読んでいるうちに、「この本は、とても、うちの子育ての参考になる!」という本が4冊ありました

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ぜひ、HSCの子育てに悩んでいる方に、読んでもらいたいです

ご参考になりましたら、幸いです。

0~3歳/3~6歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス

この2冊は、「子育てハッピーアドバイス」という、とても有名な子育てシリーズ本の、年齢別の決定版です。

この2冊は、HSCに特化した本ではありません。

でも、現在、6歳までのお子さんの育児をしている方にとっては、この2冊が、最も参考になると思います。

おすすめポイント

イラストや漫画がたくさんあって読みやすい

この本では、カラフルなイラストや漫画がたくさん載っています。

(画像は、「子育てハッピーアドバイスシリーズ」公式HPよりお借りしました)

大事な箇所は上の画像のように、イラストになっています。

また、文章にすると長くて退屈になるような説明も、漫画になっていたので、楽しく読むことが出来ました。

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育児で疲れていて、難しい本を読む気力がない時も、この本なら、ぱらぱらと気楽に読めました

幼児期によくある問題を、幅広くカバー

そもそも、子育ての問題は、「HSCであること」だけではありません

他の様々な問題と、その子の敏感な性格が組み合わさることで、手に負えなくなることが多いかと思います。

この本では、下記のような問題について「育児の困った」事例として、対処法を紹介してくれます。

・赤ちゃんが泣き止まない
・カンシャク
・イヤイヤ期
・赤ちゃん返り
・登園渋り
・きょうだいげんか
・友達との関わり方(乱暴にしてしまう、友だちから意地悪をされている)
などなど

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振り返ってみて、我が家も、だいたいの問題を、ひと通り経験したなあ、と思います

「HSCであること」はもちろん、問題の根っことして大切なのですが、「目の前の問題についてどう対処したら良いか」を具体的に教えてくれたのは、HSCに特化していない、このシリーズでした。

自己肯定感の育て方について、詳しく書いてある

「自己肯定感を育てること」は、HSCの子どもにとって、最も重要なポイントです。

私は、幼児にとっての自己肯定感とは、「自分は親から愛されている、そんな自分が大好き、という確信」だと思います。

この確信があれば、親から注意されても、幼稚園でお友だちとトラブルがあっても、心の底では、「でも大丈夫、だって自分は自分が大好きだから」と思えて、良い方向へ向かうことが出来ます。

しかし、HSCの子どもは、自己肯定感を育てることが、HSCでない子どもより大変です

なぜなら、ひといちばい敏感なので、不安や悲しみ、周囲のストレスに対しても敏感で、なかなか安心できないからです。

HSCの子育ては、この壊れやすい自己肯定感を守りながらでないと、上手くいきません

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じゃあ、どうしたら自己肯定感って育てられるの?という疑問に答えてくれるのが、この本です

「子育てハッピーアドバイス」の著者である明橋大二先生は、「心の土台は自己肯定感である」という前提で、この本を書いています。

下の画像は、「0~3歳の子育てハッピーアドバイス」の一部です。


(画像は、「子育てハッピーアドバイスシリーズ」公式HPよりお借りしました)

上の画像にある通り、話を真剣に聞くだけで、子どもの自己肯定感を育むことが出来ます。

自己肯定感は、日常の中での、大人たちとのささいなやり取りの中で育まれる、という事が分かります。

逆に言うと、日常のささいなやり取りの中で、子どもの自己肯定感をどんどん傷つけている可能性も有ります

この本は、子どもの自己肯定感を育む例と、傷つけてしまう例を、合わせて載せているので、とても参考になります。

「0~3歳の子育てハッピーアドバイス」のおすすめポイント

「甘えの大切さ」を教えてくれる

日本では、「赤ちゃんや子どもにとって、甘えは良くない」「厳しく育てると、早く、しっかり自立した子になる」という意見が、多いです。

しかし、この本では、下記の通り、甘えを肯定しています。

小さいときに、しっかり甘えた子がしっかり自立する(「0~3歳の子育てハッピーアドバイス」第6章より)

0~3歳は、自己肯定感を育む大事な時期だから、子どもの甘えは存分に受け止めてあげましょう、という内容です。

HSCの子どもは、他の子どもより、たくさん甘えが必要です。

そのため、親は子どもの欲求を満たすためにへとへとになることが多いかと思います。

更に周囲から、「そんなに手がかかるのは、あなたが甘やかしているから」「あなたの育て方が悪いから」と言われ、精神的につらい気持ちになることが有ります。

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この本は、そんなあなたの育児に対して、「甘えさせてあげて良いんだよ」「あなたはよく頑張っています」と言ってくれるような内容です

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心療内科医の著者が、根拠もちゃんと説明してくれます

私は息子が2歳で、イヤイヤ期の大変さに、息子を可愛く思えなくなった時期に、この本を読みました。

この本を読んでから、「息子も私も、楽にこの時期を乗り切れる方法」を探すことに切り替えました。

無理にしつけを進めず、命の危険に関わる、最低限のしつけだけに変えました。

「部屋が汚れててもいいや」、「児童館だと他の子に迷惑をかけちゃうなら、広い公園に行けばいいや」などと割り切り、だいぶ楽になりました。

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息子を可愛く思えるようになり、なんとか、イヤイヤ期を乗り切ることが出来ました

「3~6歳の子育てハッピーアドバイス」のおすすめポイント

HSCのしつけ(ルールの教え方)の最強本

子どものしつけ(ルールの教え方)について、こんなに具体的に、分かりやすく書いてある本は、他にないと思います。

この本に書いてある方法は全て、子どもに対し、とても手厚いです。

お母さんやお父さんにとっては、気を付けなければいけないポイントがたくさんあります。

例えば、「子どもを注意するときに大切なこと」は、下記の通り6つもあります。

・叱るときは、子どもを止めて、目を見て、短い言葉で
・人格ではなく行為を叱る
・いけない理由をちゃんと伝える
・「ダメ」と言うより、「してほしいこと」を伝える
・「あなた」メッセージではなく、「わたし」メッセージで
・この一言を添えると、注意を受け入れやすくなります

(「3~6歳の子育てハッピーアドバイス」10章より)

「ここまでする必要があるの?」と思う人も、たくさんいると思います。

ここまでしなくても、「自分のことが大好き」「自分のことを好きになってくれる人はたくさんいる」と思って育ってくれる子が大半かと思います。

でも、ここまでしないと自己肯定感が育たないのが、HSCの子どもの特徴です。

この方法を実践して、最初は大変でしたが、明らかに子どもに、よく伝わるようになりました。

この方法で繰り返し伝えることで、最終的には、しつけの大変な時期を短くすることが出来たと思います。

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どの方法も、「自己肯定感を育てながら、ルールを教えるには、どうしたら良いか」という視点で書かれているので、とても有難いです

ひといちばい敏感な子

この本は、「HSC]という言葉を、世界で初めて提唱した心理学者、エレイン・アーロン氏の書いた本です。

多くのHSCや小児全般の海外の研究データを踏まえて、この本は書かれています。

本の最後に記載された参照文献の数は、なんと80もありました。

更に、エレイン・アーロン氏自身が、何百・何千ものHSCやHSPに対しインタビューし、その結果に基づいて、この本を書いています。

また、この方自身がHSPで、HSCの子どもを持つ親でもあります。

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文字数が多くて難しいけど、HSCについての情報量で、この本を超える本はありません

私もまだ、全てを熟読していません。

「HSCなんでも辞典」だと思って手元に置いておき、何か知りたいときに、この本の該当箇所を読むようにしています。

最近では、息子が小学校に入学したので、小学生時代についての章を改めて読みました。

おすすめのポイント

HSCの子育てに肯定的

HSCを育てることは、最高に幸せな挑戦です

あなたは、子どもの幸せや成功を心配してはいませんか。もしそうなら、そのような心配は捨ててしまってください

(ひといちばい敏感な子 第1章 より)

HSCやHSPの本は、「敏感な気質について周囲から理解されず、苦しんでいる人」について、書かれていることが多いです。

でもアーロン氏がインタビューし、この本にのせているのは、ごく普通に家庭生活や社会生活を送っている、HSCやHSPです。

もちろん、幼児期や学生時代に、他の子と違う行動をしている子(とらえようによっては、問題行動)について、たくさん書かれています。

でも「〇歳の時に、その問題は、こういう方法で解決しました」というように、問題の終わり方まで書いてあるので、「どんな問題も、子どもに合う方法が分かっていれば、いつか、ちゃんと終わるんだな」と分かりました。

更に、悩みが解決したあと、親が子どもの持つ素晴らしさに気が付いたり、子どもの才能が花開いたりしている事例も載っています。

HSCの子育てに、幸せなイメージをもちやすくなりました。

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この本のおかげで、子育てが大変だったときも、「この苦労がいつまでも続くわけじゃない」「息子には息子の、良いところがある」と思うことが出来ました

年齢別の子育てアドバイスがある

乳児期、幼児期、小学生生活、中学・高校・自立の時期まで、年齢別の子育てアドバイスが、それぞれ書かれています。

それぞれがとても詳しいので、今後、子どもが成長するたびに、少しずつ読み進めていこうと思います。

この本は、子どもが学校生活を送るための、積極的なサポート方法もたくさん提案してくれます。

優しい先生を担任にしてもらうための、校長先生への手紙の書き方まで載っています。

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子どもの気質を理解してくれる環境を、親が積極的に選んだり、希望したりすることは、とても大事です

私は本来、幼稚園や学校に要望を出すのは、とても苦手な性格ですが、勇気を出して、息子について尋ねたり、伝えたりするようにしました。

幼稚園の先生とコミュニケーションをとったことで、先生をよく知ることができ、とても信頼して通わせることが出来ました。

子どもの敏感さに困ったら読む本

この本は、発達障害(神経発達症)や発達性トラウマ、愛着障がいなどの診療に携わる、精神科医が、それらの症状とHSCという気質との関係性について、書いた本です。

おすすめポイント

敏感な気質は、見逃してはいけない

著者は精神科医なので、下記のような深刻な事例について紹介されています。

・通常の学校生活を送れなくなったHSC
・育児を出来なくなった、HSCの子どもをもつ母親
・通常の社会生活を送れなくなったHSP

彼らの問題に、「ひといちばい敏感な気質」が深く関わっていることが書かれています。

特に第三章では、幼少期は「優秀で良い子」だったのに、成長するに連れて、学校や会社に行けなくなり、自分や周囲に暴力をふるったり、刃物に依存したりしてしまう人たちの事例が載っていました。

HSPの私には、読むのも辛い内容です。

ですが、これらの深刻な事例の原因は、「HSCに合わない環境で育ったこと」だとよく分かりました。

特に、親がHSCについて理解がなかったり、自分もHSPであるために、子どもに過剰に「良い子」でいることを求めていた事例が多かったです。

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私自身、HSCに合わない環境で育ったので、息子には違う教育方針が必要だと、よく分かりました

こうした知識は、HSCについて理解がない家族や先生に、「HSCであることを見逃して、合わない環境を与える続けると、大変なことになる」という事を示すときに、とても大切です。

最も深刻な状況からの治療

HSCの育児で悩んでいる人の中には、不登校や解離障がい、リストカットなど、本当に深刻な状況の人もいるかと思います。

自閉スペクトラム症などの障がいがあり、かつ、敏感な気質を併せ持っている子どももいます。

そうした方にとっては、前向きな子育てアドバイスだけでは、役に立たないかと思います。

必要なのはHSCに理解ある専門家の、適切な治療です。

この本は、そうした「これ以上ないほど辛い状態」のHSC、HSPの人たちを癒すために、何をしたのか、ということが載っています。

2ヶ月の入院治療の中で、認知行動療法とEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)、ヒプノセラピー(催眠療法)、個別カウンセリング、親子面接などを集中的に行いました
(第3章 「敏感すぎて生きづらさを抱えてしまう子どもたち」より引用)

上記はHSPの青年の治療方法です。

他の事例では、犬を飼ったり、進学や転校によって環境を変えたりといった方法が紹介されていました。

HSCの子育てで、通常の生活を送れないほどの状況で参考にできる、数少ない本だと思います。

子どもがHSCであることに気づいたことが、既に素晴らしいこと

この記事を読んでくださった方は、子どもがHSCであることに気が付き、HSCについて学ぼうとしている方かと思います。

そのこと自体が、「子どもに合う子育ては何だろう」と考え、更に行動しているという事なので、素晴らしい事です。

私自身、今後も、息子の子育てについて悩む度に、これらの本を読み返したり、新たな本を読んでみようと思います。

息子や、他のHSCの子どもたちが、安心して育ち、健やかに暮らせますように。

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